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サッカー選手としてお子様に求められる事


サッカーにおいてお子様に求められるスキルを分類わけしてみます。

大まかに4つに分けると

・コミュニケーション
・フィジカル
・スキル
・インテリジェンス

に分類できると考えます。

コミュニケーション

チームの中で組織の中で「自分のできること」「できないこと」「希望」「不満」を相手に伝え
我が我がではなく、仲間のことも理解して。
自身の立ち位置を構築していく技術です。
おそらく幼少期からサッカースクールに入れたいと考えた親御様にとって最も重視している点ではないでしょうか?
この技術はサッカーに限らず、お子様の人生において必ずプラスとなりえるポイントであり学校・社会すべての人生で必要になります。

だからこそチーム選び指導者選び様々な面で、監督コーチの立ち居振る舞いが大切になり、サッカーの指導者である前に、教育者としての力量を求められるポイントでもあります。
子供たちがこうありたいと見本になる大人像を小学生相手にすら演じられないなら、その方自身に問題があると思います。
個人的には、たとえ電子タバコであれ子供の前で堂々と喫煙する指導者は信用していませんし、監督やコーチ自身を含め発言にリスペクトが感じられない指導者に子供を預ける気にはなりません。
学校の部活では顧問は選べませんが、スクールはいくらでも選べます。

フィジカル

食生活から、日ごろの睡眠など様々な要因が影響します。
スクール以外の面で親にとって一番求められる部分はここだと思います。
最初はお子様が
・たくさん食べられるようになるにはどうしたらよいか?
・睡眠時間を確保するためにはどうすればよいか?
の2点のみでよいのではないでしょうか。
どんなに栄養価を考えたところで、摂取する総量が少なければ意味がありませんし、たくさん食べることはスポーツにおいて最も重要なファクターです。
また睡眠についても同様で、重要性については後々ブログで書いていきたいと思いますが、なんとなく重要なことは周知のとおりかと思います。

スキル

ボールを使わないスキル

スクールで身に着ける部分になるかと思います。
サッカーにとどまらず、身体そのものの使い方(身のこなし)例えば
・個人にあった走り方
・動き出しの身体使い
・止まり方や方向転換
上記のような本当に基礎的な動きを練習と遊びを組み合わせながら指導していく必要があります。
もちろんボールを使うことも大切ですが、最低限の身のこなしが伴わないとボールの扱いもうまくなりません。
お子様のレベルが上がっても、レベルにあった身のこなしのトレーニングは必要になります、また自宅でのコソ練で効果が出やすい部分でもあります。

ボールを使ったスキル

インサイド

・インサイドで強く、素早く、狙った通りにボールを出す。
・主にインサイドを使って次の動き出しを意識してボールを収める。(止めるではなく収める)
最も意識すべきは上記の2点かと思います。
スクールの指導でも最も力を入れている部分かと思いますし
お子様の練習量が確実に表れる部分です。
ゲームにおいても、パスからシュートまですべてインサイドでこなそうと思えばできてしまうくらい頻繁に利用します。
トレセンの選考においても、インサイドキックとトラップを見るだけである程度力量が判断できるという方もいるくらいなので、
まずは意識してもいいと思っています。
もしサッカー経験のない親御様が上達を判断する、目安としては直感的に「かっこよく見えるか」「かっこ悪く見えるか」です。
うまい選手のインサイドはだれが見てもスマートで「かっこいい」です。

リフティング

「リフティングができなくても」と言われる方もいますが。個人的には重要と考えます。
ボールの中心をしっかりとらえ、狙った場所に動かす練習のわけですし、そもそも短時間・省スペース(慣れてくれば)で行える練習なわけで
普通に考えると、超重要じゃないかと思います。
何百回と続ける必要はないかもしれませんが、数十回程度は安定してできるようになったほうが良いと思います。
※数は目に見えて成果が出るので、できたほうがお子様の自己肯定感・満足感にもつながります。

インテリジェンス

サッカーの理解という部分かもしれません。
大前提は「素早く次の行動を決めるにはどうすればよいか」という一点のみかと思います。
・自分がどこにいる必要があるのか(ポジショニング)
・だれにパスを出すのかを素早く決める。(特にスローインで如実に差が見えます)
・自分でドリブルするならどこに動く。
などを考える時間を短くし素早く決める必要があり、個人的には間違えてもいいのでとにかく早く決断する必要があると思っています。
ある意味、ボードゲーム・コンピューターゲームに似た部分でもありますが、ただ一番の違いは「すべてがリアルタイムで相手が一切待ってくれない」という点です。

余談にはなりますが、昭和の時代に韓国代表がアジア最強を誇っていたのは、この部分が大きいかもしれません。
韓国には「パリパリ文化」という、とにかく「早いことは良いことだ」という文化があります。
日常生活においても、少しでも早く行動決断することを求められる環境はサッカーにかなり合致したのではないでしょうか。

これは「センスが大切」という方もいますが、正直訓練でどうにでもなる部分かと思います。
視野が広いとか、独創的な発想とか、いろいろ言われますが。
・攻撃側であれば、「シュートで終わるために」=「ボールを最終的に前に運ぶためには」どうすればよいか。
・守備であれば「味方が戻るまでの時間をどう稼ぐか」=「ボールを最終的に前に運ばせないためには」どうすればよいか。
まずは2点だけを考えてもよいのではないでしょうか。

最初は無理筋なパスやドリブル、何も考えていない無謀なロングキックもたくさんあってよいと思います。
練習でも試合でもたくさん失敗して、ちゃんと振り返りを行って同じ状況が発生した場合次はどうすればいいのかを考えて
でも指導者はトライしたことをちゃんと評価して否定ではなく改善点を一緒に探して(めっちゃ難しいですけどね)

相手のこともそうですが、仲間のこともちゃんと「見て」、意見を「聴いて」自分の意見を「伝えて」なんて書いていくと「結局コミュニケーションやないか」といわれそうですが
他人の試合、例えばプロの試合を見たとしても、なぜこの動きをしたのか、自分ならどう動いたかなどを考えながら見るとより良いと思います。

たくさん「意識した」経験を積めば、似たような状況下で次の動きの選択は確実に早くなっていきます。
何も考えず受け身で言われるがまま練習しているとなかなか身につかないことかもしれません。





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