「チビリンピックって、普通のサッカーと何が違うの?」
「3ピリオド制って、どんなルールなんだろう?」
「この大会って、チームにとってどんな意味があるの?」
奈良県でサッカーを頑張るお子さんを持つ保護者の皆さん、こんにちは!
秋から冬にかけて開催される、もう一つの全国規模の大きな大会**「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー大会」。通称「チビリンピック」**として親しまれているこの大会は、他のどの大会とも違う、非常にユニークで奥深い魅力を持っています。
今回は、このチビリンピックの最大の特徴である「3ピリオ度制」の秘密と、この大会が子どもたちの成長にとってなぜ重要なのかを、詳しく解説していきます!
(ここにアイキャッチ画像を挿入)
【アイキャッチ画像のイメージ】サッカーの試合中、ベンチの前に選手たちがずらりと並び、監督が熱心に指示を出している。ピッチで戦う選手たちと、出番を待つ選手たちの両方に一体感があり、「全員で戦う」というチームの雰囲気が伝わる一枚。
Contents
「JA全農杯(チビリンピック)」とは?―試されるのは“チームの総合力”
この大会は、「全日」と並び、小学生年代の全国大会へとつながる重要な大会です。しかし、その中身は全くの別物。この大会の勝敗を分けるのは、スーパーエース一人の力ではなく、**チーム全体の「総合力」と「選手層の厚さ」**です。
その秘密が、この大会を象徴する特別ルール**「3ピリオド制」**にあります。
謎のルール?「3ピリオド制」を徹底解説!
チビリンピックの試合は、12分×3本の、合計36分で行われます。ここまでは普通ですが、重要なのは選手交代のルールです。
- 第1ピリオド(12分間)
まず、8人の選手がピッチに立ちます。 - 第2ピリオド(12分間)
ここが最大の特徴!第1ピリオドに出場した選手は、**ゴールキーパーを除いて、全員がベンチに下がらなければなりません。**そして、全く別の新しいメンバーで第2ピリオドを戦います。 - 第3ピリオド(12分間)
最後の12分間は、メンバー交代が自由になります。第1、第2ピリオドに出場した選手を自由に組み合わせて、ベストの布陣で最後の勝負に挑みます。
【ポイント】
つまり、この大会で勝ち上がるためには、最低でも16人以上(GK含む)の実力ある選手を揃えなければならないのです。
「3ピリオド制」がもたらす3つの素晴らしい効果
この一見複雑なルールには、育成年代の子どもたちにとって素晴らしい効果が隠されています。
1. 全ての選手が「自分も戦力だ」と感じられる
トーナメントではなかなか出場機会に恵まれない控え選手も、この大会では必ずピッチに立つチャンスが与えられます。「自分もチームの勝利に貢献できるんだ」という当事者意識と責任感が芽生え、チーム全体のモチベーションが飛躍的に向上します。ベンチの応援にも、より一層熱が入ります。
2. 監督の「腕の見せ所」と奥深い戦略性
監督の采配が、試合結果を大きく左右します。
「第1ピリオドで先制点を狙いに行くか、それとも守備的なメンバーで失点を防ぐか?」
「相手の強いメンバーが第1、第2どちらに出てくるか?」
など、相手との駆け引きや戦略は非常に奥深く、まるで将棋のようです。どのピリオドにどの選手を配置するのか、監督の腕の見せ所です。
3. チーム内の「健全な競争」が生まれる
「第1ピリオドのメンバーに選ばれたい」「大事な第3ピリオドで使ってもらえる選手になりたい」という想いが、選手たちの向上心に火をつけます。日々の練習から、チーム内での健全な競争が生まれ、チーム全体のレベルアップにつながるのです。
まとめ
「JA全農杯(チビリンピック)」は、**“全員サッカー”**という言葉を最も体現した大会です。
ピッチに立つ選手も、ベンチで仲間を応援する選手も、そして選手を束ねる監督も、全員の力が一つにならなければ勝利を掴むことはできません。
この大会を通じて、子どもたちはサッカーの技術だけでなく、「仲間を信じる心」や「チームの一員としての役割」といった、スポーツで最も大切なことを学んでいきます。
ぜひ、ピッチで戦う選手だけでなく、ベンチで出番を待つ選手の表情や、監督の采配にも注目しながら、このユニークで奥深い大会を楽しんでください!
(注) 最新の大会日程や結果の詳細は、必ず「一般社団法人 奈良県サッカー協会」の公式ウェブサイトをご確認ください。