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【実践編】ロスト激減&信頼回復!明日からできる具体的な練習メニュー集


前回の記事では、ボールロストを繰り返す選手が抱える問題の本質と、失われた信頼を取り戻すための「心の処方箋」についてお話ししました。

① 取られたら、取り返す!②「ごめん!」と「ありがとう!」を声に出す!③ まずは『安全なプレー』で信頼残高を貯める!

この「心・姿勢」の改革を土台としながら、今回はボールロストそのものを減らすための、具体的で楽しい練習メニューをステップバイステップで詳しくご紹介します。チームでできる練習に加え、親子でこっそりライバルに差をつける簡単なメニューも特別に掲載します!


ステップ1:『観る』習慣を体に刻む – “準備”のトレーニング

ボールロストの最大の原因は「準備不足」。ボールが来る前に周りを観る習慣がないことが、全ての問題の始まりです。

【チーム練習】ナンバーコール鬼ごっこ

  • 目的: プレー中に顔を上げ、複数の情報を同時に処理する能力を養います。
  • やり方: 5〜6人で輪になり、番号を振って鬼ごっこ。鬼に番号を呼ばれた人が次の鬼を指名する連鎖鬼。常に周りを見ていないと成立しないゲームです。

【チーム練習】オフ・ザ・ボールかくれんぼ

  • 目的: 相手(DF)のいない場所を見つけ、良い体勢でパスを受ける動き(オフ・ザ・ボール)を学びます。
  • やり方: DF役のマーカーの死角に動き、パサーから「ご褒美パス」をもらう練習。「良い準備をすれば、良いパスが来る」ことを体感させます。

ステップ2:『判断力』を磨く – “選択肢”を持つトレーニング

準備ができるようになったら、次はボールを持った瞬間の判断力を磨きます。「ドリブルか、パスか」だけでなく、より多くの選択肢を持てるように脳を鍛えましょう。

【チーム練習】4ゴール・ゲーム

  • 目的: 状況に応じてゴールを切り替え、ファーストタッチで有利な方向へボールを運ぶ判断力を養います。
  • やり方: コートの4辺にゴールを置き、どのゴールに決めても良いルールでミニゲーム。自然と視野が広がり、空いているスペースを探すようになります。

【チーム練習】条件付き1対1

  • 目的: プレーの逆算思考を身につけさせ、無駄なボールタッチを減らします。
  • やり方: 1対1で、攻撃側に「3タッチ以内にシュート」などのルールを追加。決断力とプレーテンポを向上させます。

ステップ3:『信頼』をプレーで示す – “チームプレー”のトレーニング

個人の技術と判断力が向上したら、それをチームプレーに繋げ、信頼を回復する総仕上げです。

【チーム練習】取られたら取り返す鬼ごっこ

  • 目的: 「攻守の切り替え」の意識を体に染み込ませます。
  • やり方: ドリブル鬼ごっこで、ボールを外に出されたら即座に自分が鬼になるルール。「取られたら取り返す」を体に叩き込みます。

【チーム練習】パス&ゴー・リレー

  • 目的: シンプルなパスと動き出しで、信頼関係の基礎を築きます。
  • やり方: 数人で一列になり、「パスを出したら列の最後尾へ走る」を繰り返すリレー。確実なプレーの成功体験を積ませます。

【特別付録】親子でできる!自宅でこっそりライバルに差をつける練習メニュー

チーム練習だけでなく、親子2人でできる簡単な練習で、ボールロストは劇的に減らせます。大切なのは、楽しみながら「観て、判断する」癖をつけることです。

親子メニュー①:後出しジャンケン・パス(観る習慣UP!)

  • 目的: ボールと相手(親)を同時に見る癖をつける。
  • やり方:
    1. 親子で対面してパス交換をします。
    2. 親は、パスを出すと同時に、子供に向かってジャンケンの「グー・チョキ・パー」のいずれかを出します。
    3. 子供は、ボールをトラップしながら、親のジャンケンに勝つ手を声に出して言います。(例:親がグーなら「パー!」と言う)
  • 親の声かけヒント:
    • 「お、見てなかったな!もう一回!」とゲーム感覚で。
    • 「ナイス!ボールも見えてて、手も見えてる証拠だ!」

親子メニュー②:2方向トラップ・ゲーム(判断力UP!)

  • 目的: 相手の動きを見て、逆のスペースへボールを運ぶ判断力を養う。
  • やり方:
    1. 子供の正面に親が立ちます。
    2. 親は、子供にパスを出す直前に、右か左に一歩動きます。
    3. 子供は、親が動いた方向とは逆の方向へ、ファーストタッチでボールをコントロールします。(例:親が右に動いたら、左へトラップ)
  • 親の声かけヒント:
    • 「そうそう!相手がいない方に運べばチャンスになるんだ!」
    • 「今の判断、プロみたいだったぞ!」

親子メニュー③:協力!連続パス・チャレンジ(信頼されるプレーの基礎作り)

  • 目的: 「思いやりのあるパス」の感覚を養い、確実なプレーの成功体験を積む。
  • やり方:
    1. 単純な対面パスですが、「ノーミスで連続10回続けよう!」など、協力して達成する目標を設定します。
    2. 子供がパスを出す時、親は「足元にほしいな」「ちょっと右に出して」など、簡単なリクエストをします。
  • 親の声かけヒント:
    • 「ナイスパス!すごく優しくて取りやすかったよ、ありがとう!」
    • 失敗しても「ドンマイ!今の惜しかったな!俺のパスが悪かったかも、ごめん!もう一回!」と、親も一緒に責任を持つ姿勢を見せましょう。

これらの練習を、子供のレベルやその日の気分に合わせて組み合わせることで、ボールロストは必ず減っていきます。そして何より、練習の中に「信頼回復」のためのエッセンスを散りばめることで、技術だけでなく、チームの一員としての心もたくましく成長していくはずです。


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